年齢を重ねると、嚥下が難しくなるのはなぜ?
コラム
年齢を重ねると、食事をする際に嚥下(えんげ)が難しく感じることがあります。
これにはいくつかの理由が考えられます。
第一に、加齢による筋力の低下が影響しています。
咀嚼や嚥下には多くの筋肉が必要であり、歳を取るとこれらの筋肉が衰えることがあります。
その結果、食べ物や飲み物をうまく咀嚼し、飲み込むことが難しくなるのです。
第二に、唾液の分泌量が減少します。
加齢によって唾液の分泌が減るため、口の中が乾燥してしまいます。
乾燥した状態では、食べ物を十分に咀嚼しにくくなり、また嚥下がスムーズに行われないことがあります。
第三に、認知機能の低下も嚥下の難しさに関与しています。
歳を取ると、脳の認知機能が低下することがあり、咀嚼や嚥下の制御がうまくいかなくなることが考えられます。
これによって誤嚥(ごえん)のリスクが高まります。
以上のような理由から、年齢を重ねると嚥下が難しく感じることがあるのです。
しかし、食べることは楽しみの一つ。
安全においしく食事を楽しむために、ムース食を用意するという手段があります。
毎食ムース食を用意するのは大変ですが、配食サービスを利用すれば手間が減り、美味しさにもこだわった食事をお楽しみいただくことが可能になります。
嚥下が困難になってしまった際は、配食サービスも上手に利用して、介護をする方の負担も減らしていってください。